
inflammation
炎症関連

以下では、目の炎症に関わる代表的な疾患として「視神経炎(ししんけいえん)」と「ぶどう膜炎(ぶどうまくえん)」をご紹介します。いずれも視力や目の健康に深く関わる病気です。
症状や原因、治療方法について理解を深め、早期受診や的確なケアにつなげましょう。
視神経炎とは
視神経炎は、目と脳を結ぶ「視神経」が何らかの原因で炎症を起こし、視力が急激に低下する病気です。
ものが見えづらくなったり、視野が欠けたりするほか、目を動かしたときに痛みを感じることがあります。20~40代の比較的若い世代に多くみられるのが特徴です。
原因
多くの場合、免疫やウイルス感染などが関与し、自己免疫疾患(多発性硬化症など)の一症状として発症するケースもあります。
症状
- 視力低下、暗く感じる
- 目の奥に痛みを伴うことが多い
- 色の見え方が変わる(特に赤色)
- 視野が狭くなる、中心が見えにくい
治療・対処法
ステロイド治療
炎症を早期に抑えるため、ステロイドの点滴や内服を行うことが一般的です。
原因疾患のコントロール
自己免疫疾患が関係している場合は、その基礎疾患の治療も並行して行います。
定期検査
視神経炎は再発することもあるため、視力検査やMRIなどで経過を観察します。
ぶどう膜炎とは
ぶどう膜炎は、虹彩(こうさい)や毛様体(もうようたい)、脈絡膜(みゃくらくまく)からなる「ぶどう膜」に炎症が起こる病気の総称です。
これらの部分は目の血管が集まる重要なエリアで、炎症が生じると視力低下や痛み、まぶしさなどの症状が出現します。
原因
自己免疫異常、感染症(細菌やウイルス、寄生虫など)、外傷など多岐にわたります。原因不明(特発性)のことも少なくありません。
症状
- 視界がかすむ、物が歪んで見える
- 強い光をまぶしく感じる(羞明:しゅうめい)
- 目の奥の痛みや重さ
- 飛蚊症(黒い点や糸のようなものが浮いて見える)
治療・対処法
ステロイド点眼・内服・注射
炎症を抑える目的で、ステロイド製剤を用いることが多くあります。重症度に応じて点眼・内服・注射を使い分けます。
原因の除去
もし感染症が原因ならば抗生物質、自己免疫疾患なら免疫抑制剤を用いるなど、根本原因の治療が不可欠です。
定期的な通院
症状が落ち着いても再燃を繰り返すことがあり、視力に影響が出る可能性があります。主治医の指示に従い、定期的な診察を続けましょう。
最後に
視神経炎やぶどう膜炎はいずれも目の中や視神経に炎症が生じるため、突然の視力低下や視野異常、痛みなどを伴うことが少なくありません。
特に、自己免疫性の疾患や感染症など、多岐にわたる原因が考えられるため、早めの受診と的確な検査・診断が重要です。症状が軽くても、放置すると後遺症や視力障害につながることがあります。
少しでも異変を感じたら、早めに眼科を受診し、適切な治療を受けることをおすすめします。
当院では、症状や既往歴に応じた検査や治療プランを提案し、一人ひとりの患者さんが安心して治療を受けられるようサポートいたします。何か気になる症状がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。